いつ読んでも、何度読んでも深まるばかり。1999年に創刊した『スペクテーター』は、エディトリアル・デパートメントが年3回刊行するカルチャーマガジン。ひとつのテーマをじっくりとひも解いてくれる。
「これを読めば、あなたの人生が変わります」
そんな甘いことばで誘い、心を惑わす自己啓発メディア。
自分とは無縁だと思っていてもSNSやアプリを介して届けられ、気づかぬうちに〝自分みがき〟をさせられていたりするから、やっかいだ。
自己啓発の文化は社会にも深く浸透している。
自助、教養、自己肯定感、ポジティブシンキング…。
成長や改善を促すこれらの言説は、いつどのようにして根づいたのか?
ルーツを辿ってみると、そのタネは明治の頃に早くも蒔かれていたことが…。
経済低成長時代に入り、いっそうの努力や向上が求められる社会のなかで、ひとり迷子にならないために、いま知っておきたい自己啓発のひみつ。
- 発行:有限会社エディトリアル・デパートメント
- 発売:2023年3月20日