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土 is コスモ。I and I コスモ。

土 is コスモ。I and I コスモ。

東京の郊外に住み始めて10年。運良く、好き勝手に使わせてくれる畑をゲットしたので、せっかくなら肥料も農薬、プラスチックの農業資材も使わずにどれだけイケるかをテーマに畑をやりはじめて4年目に突入した。

自然農の「外から持ち込まず、そこに在るものだけを使う」という哲学的な部分が気に入っているので、なるべく作物の種以外はなるべく持ち込まないようにしている。次々に生えてくる草を刈って、土の保温や保湿、雑草の抑制に使う雑草マルチにしたり、延々と生えてくる篠竹を刈って、支柱にしたりと。農薬や肥料に頼らずに作物を育てようとすると、やることは草を刈って風通しと日当たりを確保してあげる作業がメインになる。鎌を持って屈んでひたすら草を刈っていく時間が結構好きだ。スタンドプレーでは気づけない、虫の生態や草花の生態に気づけるようになる。そしてデザインの目線で虫や草花を見ると、そのクオリティの高さに驚く。どういう姿をしていて、何を食べて何処に住んで、どう子孫を残すのか。しかも、それぞれのスタイルがあってとても面白い。自力でひたすら上へ上へと伸びて種を蒔くスタイルや、蔓を使って生育エリアを伸ばそうとする他力本願スタイルや、虫でいうと青虫に卵を産みつけて寄生スタイルだったり。自力スタイルか寄生スタイルでいえば、人間も同じか!とか思ったり。AI +ロボットを突き詰めると昆虫になりそーだな、とか思ったり。それほど良くできている。そんな風に思考を巡らせながら土に触れ草を刈っていく時間が、子供の頃、銛を持って海に潜り魚を追っていた時の感覚と重なるところがある。自然と対話している感覚なのか、ひとつになれそうな感覚なのか。ん?ONE LOVEってそういうこと!? とか思ったり。

土に触れ、観察し、思考を巡らせ遊びをやっていると、菌や微生物を通して目に見えるものだけではない存在を意識できるようになっていく。大袈裟にいいうと土を通して宇宙を感じはじめる。空の向こうに広がる宇宙は僕にとってはスケールがデカすぎて、あまり意識することはなかったのだけど。先に書いたブログで触れたTANBO NO WAの新商品、甘酒のラベルデザインを「コスモにしたい!」と言われ、え〜、、?となったが、そこから宇宙について僕なりにイメージしてみた。結果、スケールがデカすぎて途中で思考が止まってしまうw(そもそもの始まりをイメージするとメン・イン・ブラックのせいで箱庭説にそれて、、)とてもありきたりだけど、宇宙を意識してたどり着くのはやっぱり今が奇跡の時間=刹那を生きている、ということ。そしたらやるべきことはひとつ、基本楽しむだけ!

ただ、とてつもないスケールとバランスで宇宙が成り立っていることはイメージできる。そして、それは地球の自然環境や土にも、ヒトの身体にもいえると思っている。夜空に浮かぶひとつの星に見える光が、もしかしたら僕らが住む同じような銀河かもしれないし、すでに消滅しているかもしれない。太陽が風邪をひけば、一瞬で地球上の生き物は死滅するだろうし、でかい隕石が衝突しても同じ、、僕らの心臓が明日も動いてくれる確証はないし、菌との共生がとても重要なことは分かってきている。

思考を巡らせて行き着く答えはありきたりでしたが、そんなこんなを思いながら一枚一枚スプレーペイントで制作したLIKE THISのコスモTシャツ、同じ宇宙はございません。数に限りもございますので、気になる方はお早めに!