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Tシャツ1枚に使う綿花の量

Tシャツ1枚に使う綿花の量

Tシャツ1枚にどれくらいの綿花を使うのか。
畑で育てたコットンで計算してみた。

上の写真がコットンボール5個分の綿花で、殻や種などを除いた純粋な綿の重さは8.8グラム。コットンボール1個から1.76グラムが採れる計算。1株につきコットンボールが10個取れたとして17.6グラム。LIKE THISの半袖Tシャツでいう一番小さなSサイズで重さ160グラムほど、一番大きなXLサイズで重さ210グラムほどなので、1枚作るのに10〜12株ほど必要ということになる。

趣味でコットンを育ててみているが、だいたい120センチ間隔で1株植えている。間に落花生を植えたりはしているが、10~12株育てようとすると結構な面積を使う。週末に行って草刈りをするくらいの世話しかできない今のスタイルで、MAX面倒見れるのが20~24株くらい。Tシャツ2枚分…仮に休みなく毎日世話をするとしてもその7倍の140~168株。14枚分…泣。

いったい何株育てれば仕事になるんだろう…そもそもコットンの取引価格ってどれくらい?

 

ChatGPTに色々とコットン事情を聞いてみた。


アメリカにおいての収穫量と取引価格

一般的なコットン
農地に対する収穫量:約800〜1000キログラム/1ヘクタール
1株あたりのコットンボールの数:10〜20個
コットンボールの重量:約4.5〜6グラム
1株から得られる綿花の総重量
 下限値:コットンボール10個 x 4.5グラム = 45グラム
 下限値:コットンボール20個 x 6グラム = 120グラム
取引価格:0.8〜1.2ドル/450グラム(2.2ドル/1キログラム)

オーガニックコットン
収穫量:約600〜800キログラム/1ヘクタール
1株あたりのコットンボールの数:8〜15個
コットンボールの重量:約4.5〜6グラム
1株から得られる綿花の総重量
 下限値:コットンボール8個 x 4.5グラム = 36グラム
 下限値:コットンボール15個 x 6グラム = 90グラム
取引価格:1.5〜2.5ドル/450グラム(4.4ドル/1キログラム)


上記のデータから一株から採れる量の平均をとると、一般的なコットンで75グラム(コットンボール15個 x 5グラム)、オーガニックコットンで60グラム(コットンボール12個 x 5グラム)となる。一般のコットンで約1万株を栽培してやっと上記の農地に対する収穫量の800キログラムの計算になる。しかも7ヶ月くらいかけて育てて、得られるのが1760ドル(約28万円)。オーガニックコットンの場合、同じく約1万株で収穫量が600キログラムで、2640ドル(約42万円)。

XLのTシャツ1枚でいうと純粋なコットン代が147円という計算になる。600キログラムで42万円といわれてもピンとこないが、置き換えると7ヶ月くらいかけて12株育てて147円…泣。残念ながら上記のデータ見てもコットン製品は、搾取ありきの資本主義を象徴する産業であることは間違いない。ラスタ的に言えばバビロンシステム真っ只中。少しは世界が丸くなればと思い、オーガニックコットンを採用してはみてもエクソダスからは程遠く。

近年コットンが値上がりしているが、良いことだと思っている。オーガニックコットンへシフトしていくことで、農薬や化成肥料による生産者の健康被害や環境汚染の点ではマシになっていることを願う。そしてオーガニック・非オーガニック関わらず、手にしたコットン製品は、大切に永く着るべきだと思う。環境や生産者の健康を害してまでも作られているコットン製品こそ、むしろそうあってほしい。

それにしてもTシャツのボディの安さを求めたら、ワンコインくらいで仕入れられるものも少なくないが、一体どうなってるのか。考えたくもないくらいの搾取がないとあり得ない金額なので、そういったボディにLOVEだとかPEACEだとかを刷って着ることは基本ク◯だと思っている。でもTシャツ自体に罪はないので、どんなTシャツでも選んで買ったのであれば擦り切れるほどの愛を!