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日々骨董市へ。通うまで。⑤

 結局、持っていった作品の7割くらいは売れた。そこまで大きくないキャンバスに描いた作品だったので、飾りやすく、金額的にも買いやすかったというのも大きな理由だと思う。でも、そこまで売れるだなんて思ってもいなかったので、本当に嬉しかったし自信になった。購入してくれた人たちの顔は今もなお覚えている。これを今描いていて思ったのが、当時は割とヒマだったこともあり、プライベートな作品を定期的に描いていた。それが今の活動にも繋がっていると思う。現在そういったことに時間を割くことがほとんどないけど、今一度そういう時間を持つのも大切なのかもなと思った。頭の中には色々やりたいことがあるものの、形にしてこそだと思う。

 作品が売れたということで、ロンドンで思わぬ収入が入り、さらにスーツケースも売れた分の空きができた。ということで、自分へのご褒美的な買い物をした。旅先で服を買うのが結構好きで、アンティークマーケットでLEVISの大戦モデルのレプリカを見つけ、購入した。このデニムは結構ボロボロになってしまったけど、ロンドンの思い出がつまった1本になった。結局あれこれ買い物をして、スーツケースは再びパンパンになった。そうそう、当時のロンドンはBANKSYのボムが割と街のいたるところにまだあった(今はどうだか知らないけど)。グラフィティー好きならBANKSYの存在は既に有名でぼくらも見つけては写真を撮っていた。懐かしい。そして古いものが好きじゃなくても『大英博物館』はぜひ行くべく。なんせタダだしね。現代アートを観るなら『TATE MODERN』が素晴らしい。懐かしい。帰国の日、空港で荷物の重量を量ると大幅にオーバーしていて追加で5万円払わないと乗せられないという。出発の時刻はせまっている。そんなお金はもうないし、払えないと一悶着あった。結局どうにもならず、明日までに荷物をなんとかしてこい。という話になり、ぼくだけロンドンにもう1泊することになってしまった。急いでヒロシくんに電話をしてもう1泊お願いします!と頼んだ。笑っていた。つづく…

 写真は一刀彫りの恵比寿と大黒様。LIKE THIS SHOPでも度々扱ってきているけど、このコンビがすごく好きです。神様なんだけど、なんかのんきな存在がいいんです。これは一刀彫りの具合も表情も最高。ザ・ジャパニーズ、フォークアートって感じです。

VINTAGE OBJECTS
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