ヤマモモで染めたボタニカルダイTシャツ。東京の郊外にある友人の田んぼを手伝っていたある日。電動車椅子に乗って現れた、とてもアグレッシブな近所のおじさんに誘われて収穫しに行った思い出のヤマモモ。食用とは別に、熟し落ちている実を拾い集め染料として使用。放って置けば虫が湧いて近所の人に嫌われる運命のヤマモモをアップサイクル。
¥10,500
ヤマモモは、中国大陸や日本の暖かな山間に育つ常緑高木。和名である「山桃」の由来は、山に生え、桃のような果実をつけることから。乾燥させた樹皮は、下痢や打撲症、腎臓病に効果があると言われる。また、古くから染料として用いられてきた。夏に熟す赤い実は、生で食べると甘酸っぱく、ジャムや果実酒となり、目にも体にもうれしい植物。
植物が持つ色素をベースに、タンパク質とわずかな化学染料を併用するボタニカルダイは、従来の草木染めと比べて、高い堅牢度と鮮やかな発色が特徴。媒染剤(金属による発色と定着)は使わず、色素を抽出する時の温度や酸性・アルカリ性、染料の濃度によって色味をコントロールする。植物が持つ自然の色は、複雑に乱反射するため、繊維を美しく奥行きある色に染めることができる。